
こんにちは。
今日のご相談者は50代主婦のユリさんです。
60代のご主人のいびきがひどく、
別室に寝るようにしましたが、
それでも聞こえて、夜中に目が覚めてばかり
なのだそうです。
時々いびきが止まったなと思ったら、
「ふ~~っ!」と
大きな息を吐きだす音がし、
またいびきが始まります。
そう、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのではと心配されているのです。
呼吸が止まっている時間や頻度が一年前より
ひどくなって来ている気がするので、
ご主人に伝えているのですが、
病院が嫌いなためか、取り合ってくれないそうです。
それで、このままで大丈夫なのか、
出来ることはないかとのご相談です。
目次
致死率40%の睡眠時無呼吸症候群とは
昨今よく聞く無呼吸症候群ですが、
本人は息が止まっている自覚がないため、
なかなか治療しようとならないようですが、
重症なのに放っておくと約40%の人が
8年以内に死亡する
という大変危険な睡眠障害なのです。
にもかかわらず、
日本では潜在的に治療を要している患者数が
300万人以上いるのではと推測されています。
治療しようと思わないのは、
睡眠不足で正常な判断が出来ないのかも
しれませんね。
睡眠時無呼吸症候群の症状
睡眠時無呼吸症候群は大きないびきを伴うことが
多いです。
1時間に15回以上呼吸が止まります。
中には60回近く止まる人もいるそうです。
呼吸が止まる=1分おきに10~20秒首を絞められている
という全くもってとんでもない事が
睡眠中起きているんです。
睡眠時無呼吸症候群で起きるリスク
呼吸が止まる以外にも、
睡眠周期が乱れる
自律神経、ホルモン、免疫に乱れが生じ、
高血圧、糖尿病などの生活習慣病に罹りやすくなります。
結果、
心筋梗塞、脳梗塞、脳出血など即命に関わる
疾患を生じる確率が2~4倍になり、
8年間に約4割の方が亡くなってしまうという
データがあるのです。
睡眠不足で疲労が取れなかったり、
昼間の眠気が強く、
マイクロスリープという瞬間的に意識が飛ぶ状態が起き、
悲惨な事故につながってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群の原因
上気道が狭くなることで起こります。
肥満や、扁桃腺、鼻の疾患、舌が大きい、
顎が小さい、顎が後退しているなど
が原因となります。
欧米では肥満気味の男性が多いのですが、
日本人は肥満でなくても、女性や子供にも
見られる症状です。
骨格が欧米人より下あごが小さく、
奥まっているため、
もともと気道が狭いからだと考えられています。
睡眠時無呼吸症候群の治療法
10秒の呼吸停止を1回と数えます。
軽症
1時間に5~15回ぐらいでマウスピースで
気道を広げる方法で治療できる場合があります。
中等度以上
1時間に15回以上(4分に一回身体は覚醒している状態)
治療はCPAP(シーパップ)を使います。
酸素マスクをして、呼吸をサポートし無呼吸を防ぎます。

対処的な治療ですが、
睡眠の質がグッと上がり、生活習慣病の
発症リスクを減らすことができます。
芸能人・芸人の方たちもシーパップを使っている方が多いですね。
高橋英樹さんもオフィシャルブログにてシーパップのおかげで
現役で仕事が出来ると語っていらっしゃいます。
良い睡眠を得られて、目覚めがスッキリ、
頭の回転も良くなったと感激するようですよ。
睡眠時無呼吸症候群の診療科目は?
様々な診療科で診てもらえます。
睡眠外来、呼吸器科、耳鼻科、循環器科など。
SAS専門医をかかりつけ医に紹介してもらうと
安心です。
◇大切な人の睡眠が足りていないのではと
お悩みのあなたに!
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60代夫の睡眠時無呼吸症候群を治す方法
さてユリさんの夫にまず診察を受けてもらい、
治療をしていくようにするために
ユリさんにしてもらった事をご紹介します。
1.自覚してもらう
8年後には40%の方が亡くなってしまうという
事実はユリさんにとっても衝撃的でした。
何がなんでも治療してもらうとまずユリさんが
決心しました。
受診してもらうためには、
まずご本人に自覚してもらわないといけません。
今はスマホのアプリで簡単に録音できます。
おススメのアプリは
いびきラボ – いびき対策アプリ
様々ないびきの対策を提案してくれるすぐれもの!
録音を聞き、呼吸が止まっている回数、秒数を
ユリさんが書き出し、ご主人に音声と共に見てもらいました。
起床時のノドの渇き、昼間の眠気や、マイクロスリープの有無など聞くと、
ほぼ毎日感じているとのこと。
ご主人は年だから仕方がないのかと思っていたそうです。
8年後の致死率が40%という恐ろしい統計を知ってもらい、
治療しなければいけないことを自覚してもらいました。
正確に検査してみないと程度がわからないので、
ユリさんに
「私や家族のために、健康診断と思って検査だけでも受けて」
と頼んでもらいようやくご主人は重い腰を上げました。
2.睡眠時無呼吸症候群の検査
かかりつけ医にSAS専門医を紹介してもらい、
いよいよ検査です。
ご主人の寝ている時の様子を伝えられるよう
ユリさんも同行しました。
まずは問診を受けました。
次に問診で判断され、
自宅で簡易検査をします。
検査機器を自宅に持ち帰って、手指や鼻にセンサーを取り付け
眠るだけです。
簡易検査の結果次第で入院検査を受けます。
ユリさんのご主人は入院検査が必要でした。
入院といっても1泊です。
無呼吸症候群の治療
ユリさんの夫は検査の結果
1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)がTY中等程度の20だったため、
やはりシーパップ装着になりました。
同時に、肥満気味でもあるので、
減量するように指導されました。
アルコールも睡眠の質を悪化させます。
晩酌、寝酒も控えるように言われました。
ユリさんの夫は初めてシーパップを装着した日は
口元などに違和感があったようですが、
2~3日もするとそれにも慣れ、
それより目覚めの爽快感に驚いたそうです。
昼間の眠気もとれ、
仕事もミスをすることが無くなりました。
ユリさんも夜中にいびきで起こされることもなく
良く眠れて喜んでいます。
シーパップはずっと使わないといけないの?
あくまでも酸素を送るための装置で
残念ながら完治させるものではありません。
上気道が狭い間はずっと使用しなければ
いけないのです。
費用面でもレンタルで一か月約5千円かかるそうです。
そこで、ユリさんは夫を痩せさせようと
献立を工夫し始めました。
お昼はカロリー控えめの愛妻弁当、
休日は一緒にウォーキングをするなど、
夫婦で取り組みをしています。
横向き寝
上気道に舌が落ち込まないように
横向き寝も推奨されています。
ユリさんの夫もチャレンジしてみましたが、
腕や肩が痛くなったり、
眠っている内にあおむけに戻ってしまっていたりと
上手くいきませんでした。
そこで、次の枕を使ってもらいました。
その名もYOKONE。
安心の日本メーカーのムーンムーンの
横向き寝のために作られた枕です。
もちろん、仰向きに寝てしまった場合も
真ん中の部分できちんと頭をホールドしてくれます。
今お使いの枕でも仰向きにならないために、
抱き枕や、掛布団を縦長に丸めたものを
背中側においておくといいです。
ユリさんのご主人もYOKONE枕を使ってみたところ、
朝まで横寝が出来て、良く眠れたそうです。
いびきもほとんどありません。
今、シーパップを卒業できないか
主治医と相談しながらやめる方向に
進んでいるそうです。
ユリさん、良かったですね♪
これからも夫婦でしっかり健康管理していくと
話していました。
まとめ
毎日の睡眠中に呼吸が度々とまり、酸欠の状態が頻繁に起きると
余命宣告されたぐらい健康にダメージがあるということです。
正しく病気を理解し、
肥満やお酒、など生活習慣を見直し、
睡眠時無呼吸症候群の専門医のもと治療すれば、
健康寿命を延ばすことが出来ます。
手遅れにならない内に、
ご夫婦で一丸となって取り組んでくださいね。
ユリさんから、思わぬ効果があったと報告がありました。
それは……
「夫婦仲が以前より良くなったの。」
ラブラブで何よりですね(^▽^)/
最後までお読み頂きありがとうございました。
一人でも多くの方が睡眠を大事にし、
本来の能力を発揮し、より良い人生を歩まれることを
願っています。
参考:「スタンフォード式 最高の睡眠」
西野精治著
「熟睡の習慣」 西野精治著
日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群
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